white+crown

「顔も覚えてないけど」

彼はそう言って、そっと手に持っている花束を、その粗末な木の墓に供えた。

「もう少し、早く戻ってきていれば、お前は俺にも“おかえり”って、言ってくれたのか？」

ボソリと、誰にも聞こえないほど小さな呟きが、空気に溶けた。
悪魔は、しばらくその墓の近くにしゃがみこんで、ぼんやり、その墓を眺めていた。
そして、やっと立ち上がったと思うと、
手向けた花束から、いつ止まったかわからない、
それはそれはきれいな羽の蝶が、
彼が立ち上がると同時に、一生懸命その羽を羽ばたかせて、
これまた、雲一つない、綺麗で広大な蒼い空へと消えていった。

悪魔は、そのホットピンクの眼を大きく見開き、蝶の消えていった空を見つめた。
そして、少し、口角を上げると、

「ああ。」

と、一言。
綺麗な空に消えた、綺麗な蝶に、囁いた。

「待たせて、ごめん。」

その言葉も、また、
蒼くて綺麗な空に、消えていった。

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久々の突発文。
ある作品の影響で、
天使=神から生まれる人ならざる者
悪魔=罪人から生まれる人ならざる者
な定義が俺の中で確定しつつある今日この頃。
まだ設定かたまってないけど、ふっと思って描いてみた。
後は、昨日買ったワンダと巨像の話を見た母の言葉も少し。

母「好きな人よみがえらせても、意味ないよね。」
俺「え？なして？」
母「どうせ、死ぬんだし。もし、生き返らせてくれた人が先に死んだら、生き返った人が可哀想だよね。もし蘇って永遠の命なんてもらったらもっとだよ。」

母さんの口からたまに出る名言は、みんな素晴らしいです。尊敬。

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明日の更新から、二週間更新休みになるわけだが、
またフリリク募集しようかな!!
二週間長いしね!!うん、そうしよ!!
こんな野郎にリクしてやんよな人、明日してくれると嬉しいなおいらです。

しかし風邪がしつこい。
みんなにうつさないように、明日も学校休まされるフラグ乱立。
咳がとまらないの、コンコン。

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