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2024年11月24日
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ぽん!!第二作。

2010年03月14日
オルクス編です。
続きからどうぞ。

元々産み出された理由が、
あるものの『破壊』だった俺にとって、
今そのものとの生活してると思うと反吐が出る。

あの時、あれは俺の息の根を止めることなんて簡単だったはず。

なのに、あれは俺に手を差し伸べて何ていったと思う?

『兄弟に、なろう?』

あの時のあれの表情は、俺と同じ人造人間のもんじゃなかった。
無表情の中に確かに、『心』があった。
羨ましくて、悔しくて。
それの中にある優しさが、槍のように俺を貫いた。
優しさ?やめろよ、嘘だろ?
本当に優しかったら俺を壊してくれよ。
俺を生かして家族ごっこして楽しいのか?

その優しさに甘えたくなるじゃないか。

俺は、アンタを、

「オルクス?」

フェードインする景色。
目の前には、あれの姿。

「・・・ああ、兄貴。どした?」
「ううん。・・・言いたいこと、あるだろ?」
「・・・まぁな。」
「お前、何度目?」
「会ってから通算200回目だ。オメデトウ!!」
「気持ち悪い。」
「ひでぇな・・・なぁ兄貴?」
「・・・」

「アンタをいつか、絶対壊してやる。」

俺は、アンタの優しさが、
死ぬほど好きで、
死ぬほど・・・大嫌い。

だから、いつかその優しさを産み出すアンタの核を鷲掴みにして、
その体から引きずり出してやる。

それが、俺の存在理由。

++++++++++
オルクスは、元々、ルビーの才能を妬む科学者がアストロをコピーして作った人造人間。
アストロを壊し、全てを壊すのが存在理由。

でも、アストロの優しさに、困惑してる。
エメラルドへの愛に、苦しくなる。
メーカーズの優しさに、その存在理由を忘れかけている。

だけど、心のベクトルは、常に破壊を指しているから、
彼は破壊本能から逃げられない。

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