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ぽん!!第二作。
続きからどうぞ。
元々産み出された理由が、
あるものの『破壊』だった俺にとって、
今そのものとの生活してると思うと反吐が出る。
あの時、あれは俺の息の根を止めることなんて簡単だったはず。
なのに、あれは俺に手を差し伸べて何ていったと思う?
『兄弟に、なろう?』
あの時のあれの表情は、俺と同じ人造人間のもんじゃなかった。
無表情の中に確かに、『心』があった。
羨ましくて、悔しくて。
それの中にある優しさが、槍のように俺を貫いた。
優しさ?やめろよ、嘘だろ?
本当に優しかったら俺を壊してくれよ。
俺を生かして家族ごっこして楽しいのか?
その優しさに甘えたくなるじゃないか。
俺は、アンタを、
「オルクス?」
フェードインする景色。
目の前には、あれの姿。
「・・・ああ、兄貴。どした?」
「ううん。・・・言いたいこと、あるだろ?」
「・・・まぁな。」
「お前、何度目?」
「会ってから通算200回目だ。オメデトウ!!」
「気持ち悪い。」
「ひでぇな・・・なぁ兄貴?」
「・・・」
「アンタをいつか、絶対壊してやる。」
俺は、アンタの優しさが、
死ぬほど好きで、
死ぬほど・・・大嫌い。
だから、いつかその優しさを産み出すアンタの核を鷲掴みにして、
その体から引きずり出してやる。
それが、俺の存在理由。
++++++++++
オルクスは、元々、ルビーの才能を妬む科学者がアストロをコピーして作った人造人間。
アストロを壊し、全てを壊すのが存在理由。
でも、アストロの優しさに、困惑してる。
エメラルドへの愛に、苦しくなる。
メーカーズの優しさに、その存在理由を忘れかけている。
だけど、心のベクトルは、常に破壊を指しているから、
彼は破壊本能から逃げられない。