white+crown

流血表現注意

宙を飛べない宇宙飛行士は、かたかた進む。

自分だけの宇宙船が欲しいから。
弟が兄のおさがりを嫌がるように、以前の自分のものではない、自分だけのものが欲しいから。
だが彼は気づいてないだけなのだ。
自分だけの仲間がいて、自分だけの兄弟がいて、
自分だけの愛する母がいて。
きっと、彼はその背中に深々と刺さる薇(ぜんまい)が動きを止めるまで、そのことに気付かないだろう。
おもちゃの兵隊のように後ろを振り向くことなく前進するだろう。
前進し続けて、自分だけの物を探し続けるだろう。
その薇が止まるとき、彼はすべてに気付くのかもしれない。
何にも気づかず、その場に倒れてしまうかもしれない。
その行く末は、薇にしかわからないのかもしれない。

宙を飛べない宇宙飛行士は、今日もかたかた進む。
おもちゃの兵隊のように後ろを振り向くことなく。

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この絵描いてたら日にちかわってた＾ｑ＾
文章あんまり絵と関係ないね、あちゃー。

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